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 齊木魯烏(チム・ルウ)さんの日記「『笹葉 打つ・・・・』 【4】」
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◆63才 1955(昭和30)年7月24日(獅子座) A型 広島在住 アジア(海外)勤務 広島市近辺出身 専門職 文系大学卒 年収 800万円以上 不定期休み 一人暮らし 独身 ◆離婚×1 ◆子供3人 車有り お酒を飲める ◆/細身体型 / 黒髪 黒目 グレー肌 ギャンブルしない
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『笹葉 打つ・・・・』 【4】
『笹葉 打つ・・・・』                【4】
『笹葉 打つ・・・・』                【4】


「笹葉打つ  霰のたしだしに
          いねてんのちは 人は かゆとも」


                                           『古事記
                詠人  衣通姫(そとおりひめ)


『 ああ、ビリビリって・音が、しちゃう。』

( ・・・・、愛し合った後・彼が 体を離そうとすると「ゆい」は決まって、
囁くように・そう、小さな悲鳴を・上げた・・・・・。)


  泣いて泣いて泣き疲れた結は、彰彦の腕の中でスヤスヤと眠り始めた。
修羅場のような凄絶な愛憎の後のひとときの平安が、むしろ彼には・たまらなかった。
結はもう「疲れ果てて」しまって・寝言どころか、息さえ忘れて眠っているようだった。でも、時々「引きつける」ように痙攣し、彼の『名』を・呼んだ。

しばらく、暖かい死体のような結を抱いていた彼は、彼女を起こさないように起きあがると、彼女から肌を離した。
今もし、彼女が起きていたら、二人が「愛し合って」いたあの頃のように『ビリビリって・・・・』と言うだろうか・・・・そう、考えながら。

彼は素肌にワイシャツとズボンを付け、ルーム・キーと財布だけを持って部屋を出た。

自分のしてしまったコト、失ってしまったかもしれないものを噛みしめるために。

ホテルを出ると、さすがに寒かった。十一月の深夜・川風が身から容赦なく温もりを
剥ぎ取ってゆく。肩から血が滲んでいて、そこだけが・暖かった。

  何分か十数分か、彰彦は京橋に佇んで、暗い河の流れを見ていた。
「ボク達はもう、終わりなのかも・しれない。」という自責に、必死に抗いながら・・・・・


 その時彼は、どこからか彼に向けられる必死な「視線」を感じて、当たりを見回した。射るような、懇願するような、咎めるようなその熱い視線を探り当てた時、彼は橋の上で石のように凝固して・しまった。

 「視線」は上方からのもので、それはホテル・フレッツから浴びせられていたからだ。彼がさっきまでいた910号室を見上げると、
カーテンが開け放たれた窓辺に、鑞人形のように白い裸身が 立ちすくんでいた。
その、美しい・痛ましい、大理石のような女の裸身は、じっと彼を「見下ろして」微動だにしない。

 彰彦にはそれが、結なのが・分かった。

彼女は彼が部屋を出ていったのに気づき、彼を探して全裸で窓辺に走り寄ったのだ。
「そんなところに立ちすくんでいたら誰かに見られてしまう!!」
結への激しい切なさが、彼を棒立ちに・させた。結は「置き去り」にされた・と思っているのだ。
彼女が自分をどれだけ「愛して」くれて・いるのか、馬鹿な彼には・今のいままで、分からなかったのだ。彼女のもとに帰る為に走り出そうとした・その時だった。

彼女は両手を大きく広げて、まるで魚拓を取るように、一面ガラスのその窓に自分の裸身をピッタリと押しつけたのだ。形のいい乳房はへしゃげ、横顔が潰された。
彼女は十数秒間・まるで、ガラスから肉体がすり抜けられると信じているかのように、そうしたままで・いた。
 でも、やがて結は、ガラスから、そして「何か」から我が身を・引き剥がす・かのように体を、離していった。

 『 ああ、ビリビリって・音が、しちゃう。』

・・・・、結は、愛し合った後・彼が 体を離そうとすると決まって、囁くように・そう、小さな悲鳴を・上げた・・・・・。

   彼は彼女が「ナニ」をしようとしているかを・理解した。
悔恨とも慟哭とも悲鳴ともつかない何かが、彼を突き上げた。
彰彦が結の「名」を叫ぼうとした時、彼女は彼に向かって・小さく、小さく「バイバイ」と手を振った。
 彼女が「泣いて」いることも、もう二度と「愛し合え」ないことも、彼には分かった。

 彰彦は、帽子もジャケットもコートも部屋に残したまま、タクシーに向かって・手を上げた。
彼が部屋に「残した」それらは、彼が部屋で「失った」ものにくらべれば、塵同然だった。 京橋から走り去るタクシーの中で、彰彦は 確かに結の上げる小さな「悲鳴」を・耳にして・いた。


   『 ああ、、、、ビリビリって・音が、しちゃった。』・・・・・・と。




■□■


                                   『笹葉 打つ・・・・』             【5】に続く

2008/11/22   18:16   広島市近辺にて

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