日記系.jp 日記専門ブログ/モブログサービス
by
Cyberz Inc.
日記系.jpでショッピング[PR]
とりあえず系(95)
元気系(4)
恋愛系(25)
子育て系(1)
自慢系(2)
グチ系(2)
オシゴト系(1)
映画系(9)
音楽系(1)
スポーツ系(2)
今日の一句系(2)
ポエマー系(14)
小説系(348)
秘密系(8)
社会派系(65)
不幸系(19)
オトナ系(8)
今日の日...
悪のりし...
ルパン三...
初めて、...
或種の、...
葵ちゃん...
【小さな...
日常の中...
『山本五...
『老将軍...
天動説的...
どこか、...
葵ちゃん...
『月の名...
『如月の...
『睦月の...
みんなの検索
ジャンル
であい.COMから日記転送
  日記系.管理人[10/19]
 にんざぶろうのまたたび日記。
  ナビゲーター[1/9]
 彩花火ナビ・ビ・ビ・ビ
  Cyberz提供[12/24]
 社長ブログ
  大人買いドドン[4/20]
 大人買いでドドン
 使い方と注意点
 よくある質問
 利用規約

 齊木魯烏(チム・ルウ)さんの日記「 タペストリー【2】」
齊木魯烏(チム・ルウ)
齊木魯烏(チム・ルウ)とりあえず系元気系恋愛系子育て系自慢系グチ系オシゴト系
映画系音楽系スポーツ系今日の一句系ポエマー系小説系秘密系
社会派系不幸系オトナ系
RSS RSS2.0 Podcasting
ATOM OPML Vodcasting
KML
◆62才 1955(昭和30)年7月24日(獅子座) A型 広島在住 アジア(海外)勤務 広島市近辺出身 専門職 文系大学卒 年収 800万円以上 不定期休み 一人暮らし 独身 ◆離婚×1 ◆子供3人 車有り お酒を飲める ◆/細身体型 / 黒髪 黒目 グレー肌 ギャンブルしない
◆趣味・興味: 映画/ビデオ, 酒/ワイン, 博物館, 美術館, 猫系
作家QRコード
作家QR
 コード 
■□■いつか、 …
きっと、 …
、 、 でも、
 
2018年7月
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
    

→最初の日記
→全部で606日記

 タペストリー【2】
 タペストリー【2】
 私は、夢を・見た・・・・・・・・。

 深夜、私は、神殿の書斎で報告書に・目を通していた。
私は真紅の羽毛のローブで身を覆っている。それは私の属する階級の象徴で、私は祭祀者で・あるらしい。しかしそれは、まだ神への畏敬と・自然の法則が分離せぬ幸福な時代の祭祀であり、我々の種族は・科学による自然の破壊など、夢想だにしていなかった・・・、というより、実態は・科学への崇拝や盲信が、神の不在の立証ではなく、神の意志と法則の立証と曲解された結果に過ぎなかったのだが・・・・・。
 報告書は、食料危機と家畜の巨大化への提言だった。このままでは、ここ数十年で我が星の食料の供給が・需要に追いつかなくなるという懸念が明示されていた。
 遺伝子操作による・元草食類の巨大化プロジェクトは、すでに実施されており、それによる支配者階級への・肉食の供給は、満たされつつあった。だが、彼等の貪婪な飽食は、その需要を増すばかり・だった。
 彼等・支配者階級は、紫の羽毛を纏い、肥満化し、その手足は痛風に冒され、食事でさえ自らの手で、口まで運べなくなっていた。その両腕は既に退化し始め、稟議書や法案の決裁のサインを下す・羽根ペン以上の重量を支えられない程・だった。
 遠い過去、支配者である彼等も、彼等の食料となっている元草食類も、肉食・草食の違いこそあれ、同じ種・だったのだが、肉食支配者の需要の肥大化と、それを供給する餌となる草食類の、生存バランスが少しづつ・狂い始めたのだ。つまり、肉食類は数は少ないが力が強く、子もあまり産まないが・幼児死亡率も低かった為、次第に増え続け、一方草食類は、力は弱いが子をたくさん産み・その殆どが支配者の餌となり屠殺され死亡する為、減少し続けた。その為に個体の巨大化が実施されたのだが、その巨大化した草食類の消費する食料の大量化が、この星の・緑を・枯渇させる危機を招き始めたのだ。
 緑の死、つまり植物の死滅は、この星の生態バランスの崩壊を意味した。
植物の枯死は、植物の供給する酸素なくしては、肉食支配者階級も、草食被支配者階級も、その中間の雑食労働奉仕階級も、呼吸不能で、死滅する運命にあった。
 そこで第一次・第二次の遺伝子操作が、実施された。
それは画期的で根本的な、問題の解決となる筈だった。

 我々、祭祀者階級(つまり科学者階級)は、第一次プロジェクトとして、草食類の大脳辺縁系の一部の中枢、いわゆる「臨死体験中枢」を活性化させた。
元々・生命に備わっていたこの中枢をより強化活性化させることにより、全ての草食被支配者階級は、その死に際し・自動的に幽体離脱し、自分の死を第三者的に外部から安らかに「眺望する」ことが可能となった。この結果、彼等は我々によって保障(保証ではない。保証は何処にもない。障害からの回避に過ぎない)された「苦しみ」のない世界への旅立ちという・脳内ホルモン分泌による「体験」を・例外なく、得ることが出来るようになったのだ。
 
 次に我々は、第二次プロジェクトとして・彼等の植物化に、取り組んだ。
彼等の皮膚を緑色に変え、大幅な遺伝子操作により、彼等が「光合成」だけで生きられるように、創り換えたのだ。これにより彼等が消費する大量の草木類の減少による酸素激減は解決されたばかりか、彼等自身が光合成により二酸化炭素を消費し、酸素を供給するに至ったのだ。つまり我々は、食料ともなる、水と太陽光だけで生存可能な、巨大な酸素排出生物を、得たのだ。

 しかるに今回、我々は、さらなる元草食類の巨大化の必要に・迫られている。

実はここ数世紀、この星の大気は、徐々に変容し始めていた。酸素濃度の上昇はオゾン層を厚くし、この星の平均温度を上昇させ、植物を巨大肥満化させ、それに伴う酸素濃度の急上昇は、さらに大気を温暖化し・・・・・、ついには、且つては「青」かった空を「ピンク」色に変え、大気圧を、半減させた。その事が、元草食類をさらに強大化させ、植物を巨大させ・・・・・。我々は支配していた筈の自然に次第に真綿で首を絞められ始めていた。

 しかるに、支配者階級は・温暖化によって豊饒となった自然相の変異を、まるでこの星の「地上の楽園」の実現のように錯覚し、さらなる飽食と享楽 に耽り始めたのだ。
  もはや彼等は、生きる為に食べるのではなく、食べる為に生きる・・・食と言う快楽を満足させるためだけに・他を殺し、その死を悼まず飽食するという末期的な様相を呈し始めた。彼等は殆ど、食べたものを味わうだけで、栄養とはせず・つまり、満腹になると故意に嘔吐し・胃を空にした上で、再び食べ始めるという・背徳的享楽に耽溺しきって・いる。
 このままでは、全ての爛熟した文明がそうであったように・・・・・・・・・・、


  ・・・・・その時私は、祭祀者であった爬虫類の「私」の身体を離れ、宇宙の片隅の「私の星」の上空から、巨大な隕石が吸い込まれるように、私の星の海に衝突する様を、見た。    一瞬の不気味な静寂の後、巨大な水柱が屹立し、次の瞬間・大音響と共に、海溝からマグマが噴出した。まるで巨大な水の柱から・火の柱が飛び出したように、星は炎に包まれた。高濃度の酸素が、その星を一瞬にして・火の星に、変えたのだ。
 私も・私の主だった肉食爬虫類も、その餌であった巨大な元草食爬虫類も、他の生命体も、殆どが・一瞬にして、死滅した。地下シェルターや高地にいた・ごく僅かな「不運な」支配者たちを待ち受けていたのは、壮絶な餓死だった。彼等が創り変えた元草食類は、二週間で「枯死」した。大量に舞い上がった「灰」と「塵」は、大気を覆い尽くし、太陽光を遮った。光合成で生きる食料であった巨大草食類は、枯れて・死んだのだ。
  この星は、今後数万年のあいだ、「神の恵み」を遮断されるだろう。かつての私の星は、氷と静寂に閉ざされた「死の星」と、化したのだ。
 僅かに生き残った、下等な昆虫類や、低級で無知な・胎生で温血の齧歯類(ネズミの先祖)だけが、死に覆われた・その星の地表を這い回っている、だけだった。

 私は、いつの日か・・・・彼等の子孫が、何千万年か・何億年かの後、私たちの「種」のように、知能と神を、持ち得るのだろうか、、、、と、薄れ行く意識で、考えて・・・・・・・・・・

             ・・・・・・・・・・、私は・そんな、夢を見た。

                                                タペストリー【2】・・・・(全三部 第二巻)「完」

2005/9/25   17:55   アジア(海外)にて

小説系日記

つながり >1 ...つながり >1 ...つながり >1 ...つながり >1 ...つながり >1 ...つながり >1 ...日記QRコード
つながってる???アイテム
不都合な真実
不都合な真実 (書籍/雑誌)
ウケタ
0
泣けた
0
感動した
0
がんばった
0
勇気付けられた
0
萌えた
0




[ 利用規約 | 質問(Q&A)・お問合せ | プライバシーポリシー | 設定変更 | 広告掲載 ]
cyberz.jpCONOE.netであい.COMLn.jpHITCHART.COM
Cyberz Inc.Cyberz Community PlatformERIKOdareMITERUVCastEngine
Copyright(c) 2004-2009 Cyberz Inc. Allrights reserved.
日記系.jp」はサイバーズ株式会社が提供しています